宅建士を副業にするためには?その魅力や収入についても徹底解説

不動産投資

大企業や中小企業を問わず、多くの会社で副業を行うことが許される世の中となりつつあります。しかし、いざ副業を始めるにあたって、どういった仕事を選択するかは非常に重要です。

本記事では、収入を安定して得ることができる副業の一つである宅地建物取引士(いわゆる宅建士)について紹介するとともに、副業としての宅建士の魅力や収入、宅建士になるためには何をすれば良いかといったことにも言及していきます。

宅建士とは?

宅建士とはどのような人を指すのでしょうか

宅建士とは、不動産の取引や賃貸契約を行う際に、建物や土地についての知識を持っていない契約者に対して、取引の詳細を説明する役割を担う人のことを指します。

彼らの最もメインの業務となる、建物や土地に関する重要事項説明は、宅建の資格を持っていなければ実施することができません。マンションや戸建ての購入や、賃貸物件を借りる際の契約には、この重要事項説明は必須となっています。

つまり、マンションや戸建ての購入や、賃貸物件を借りたことがある人は、必ず宅建士を見ていることになります。

物件タロー
物件タロー

宅建士は、建物や土地に関する重要事項説明を行う際に、必ず宅建士証を提示しなければならないというルールがあります。次回の賃貸契約などを行う際の重要事項説明時に、確認してみてください。

副業としての宅建士の魅力は?

宅建士を副業にする魅力は、大きく分けて2つあります。

  • 安定して収入を得ることができる
  • 物件について詳しくなれる

副業として宅建の資格を活かす場合、非常に安定した収入を得ることが可能となります。これには、法律や不動産業を営む際のルールが関係しています。

先述したように、不動産の契約の際には重要事項説明が必要となり、その説明は、宅建士の資格を持っていないと行うことができません。また、不動産業を営むには、一つの事務所につき5人に1人以上の割合で宅建士をおかなければなりません

これらのルールゆえ、各不動産会社には宅建士が多く必要となります。このため、宅建士は正社員のみならず、アルバイトやパートの需要も大きくなっているのです。

副業としての宅建士の収入は?

宅建士を副業とした場合の収入はどのくらいなのでしょうか?

不動産鑑定士を副業にする場合、2つの選択肢があります。

そのどちらを選択するかによって、収入の大きさも変わってくるので、それぞれのパターンに分けて解説していきます。

不動産会社でアルバイトやパートを行う場合

宅建士を副業にする場合、不動産会社でアルバイトやパートを行うという選択肢が最も一般的です。

基本的に、宅建士として不動産会社で働く場合、1時間あたり1,000円〜1,500円が給与の相場となります。

しかしながら、宅建士の需要は土日が最も大きくなるため、本業に支障を出すことなくスキマ時間をうまく活用することができます。

実際に土日を中心に活動を行うだけで、月に10万円程度稼いでいる宅建士も数多くいます。月に10万円稼ぐことができるようになるということは、年収に換算すると100万円以上稼いでいることになります。

また、宅建士のアルバイトやパートは、契約成立1件につき、いくらの報酬というように歩合で設定されていることもあります。この場合、契約件数が多くなればなるほど収入を多く手に入れることができるので、相場よりも高い報酬を稼ぐことも可能となります。

宅建士を目指している人向けの講師業を行う場合

ここまで、不動産会社でのアルバイトやパートについて言及してきました。

しかし、それ以外にも宅建士を目指すために通うような専門学校などで講師を行うことで、収入を得るという選択肢もあります。

毎年、宅建の資格を受験する人は、全国で20万人以上も存在しており、このうちの数割は専門学校や講師の授業を受けていると考えられます。つまり、講師業の需要も一定存在しているということが言えるでしょう。

講師業を副業で行う場合、報酬は1時間あたり3,000円程度が相場となってきます。

最近では、リモートでの授業を行う専門学校や個人講師のニーズも多くなって来ているので、より効率よく働くことができるようになってきています。

宅建士になるには?

宅建士として副業するためにまずは資格の取得を目指しましょう

宅建士になるためには、宅地建物取引士いわゆる宅建の資格を取る必要があります

宅建の資格は、国家資格であり、資格の取得までには、一般的に200〜300時間程度の勉強が必要になると言われています。

士業の国家資格の中では、最も簡単な部類と言われていますが、初めてこういった資格を受験する人にとっては、少し高いハードルだと感じるかもしれません。

難しいなと感じた方は、資格のために専門学校に通うという選択肢もあります。また、最近ではオンラインで動画授業を提供してくれるサービスもあるので、こういったものを利用してみるのもよいかもしれません。

もう少し詳細に宅建士の仕事をするまでの手順を説明すると、下記のようになります。

  1. 宅建の資格を取得する
  2. 実務講習を受講する
  3. 宅建士証の交付を受ける

宅建士の資格を受けたのちに、宅建士の制度や役割に関する学習や講義(2日間)を行う必要があります。実務講習の終わりには、修了試験もありますが、非常に簡単な試験なので心配する必要はありません。

また、宅建士証の交付については、申請書類を提出すれば即日発行してもらえます。

これらをまとめると実質、資格の取得が最も大きな壁となります。逆に、資格の取得さえできてしまえば、宅建士として働くことは非常に簡単です。

宅建士を副業の選択肢として考えている人は、資格の取得に全てのパワーを注ぐことに集中してください。

最後に

宅建士は安定した収入を得ることが出来る副業と言えます

ここまで、副業としての宅建士の魅力や詳細について解説をしてきました。

宅建は、いわゆる士業の中では非常にハードルが低い資格の一つということができます。しかし、宅建士となることで、非常に安定した副業収入を得ることが可能となるため、とてもおトクな資格だと言えます。

そのため、多少の時間を勉強に費やし、宅建士となるという選択肢は、副業を考えている人にとって、非常に魅力的な選択肢ということができるでしょう。

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