不動産購入までの流れ
不動産を購入するまでの流れは、ざっくりと示すと下記のようになります。
- 物件の希望条件を決定
- 希望の条件に合う物件を探索
- 購入希望物件について不動産会社へ問い合わせ
- 購入希望物件の現地視察
- 購入希望物件の申し込み
- 購入物件の契約
- 残金決済
この記事では、1つ目のステップに上げている「物件の希望条件」について解説します。また、別記事で2つ目のステップ以降に関しても詳しく書いているので、是非ご確認ください。
購入したい物件に関する希望条件の決定
不動産購入への第一歩は、購入したい物件の希望条件を決めるところから始まります。ここからは、物件選びで押さえておくべき8つの条件について1つずつ確認していきましょう。
エリア
賃貸物件を探す人は、都市からの近さや街の雰囲気などを気にして家探しのエリアを決める人が多いです。下記を念頭に、希望のエリアを絞っていきましょう。
- 都市までの交通の便は良いか
- 街全体の雰囲気はどうか
- 例:「下町っぽい」「落ち着いていてファミリーが多い」など
- 災害の危険性は低いか
- 例:「水害が起きにくいか」、「地盤が丈夫か」など
築年数
築年数は、入居率や物件価値の下落率にも関わります。物件の価格帯も築年数によって変わってくるので、計画に合わせた築年数を条件としましょう。
- 新しい物件の方が入居者がつきやすい
- 下記のグラフのように、築年数の浅い物件の方が価値の下落率は高い(逆に新しい物件ほど購入金額も高くなる)
購入後、物件を売らずに持ち続ける予定がない(5年や10年程度で売却する)場合は、価格の下落率が低い築15年〜30年くらいの物件がおすすめです。
間取り・サイズ
間取りは、想定する入居者の層や家賃収入をもとに考えましょう。同じ1Kでも20平米か30平米かで、入居者や家賃収入は全く変わってきます。
例えば、想定する入居者が学生や単身者の場合は、ワンルームや1Kで20平米程度の広さで十分です。一方、少し裕福な単身者や若い夫婦を想定する場合、1Kや1LDKで30〜35平米程度の広さが必要となります。
駅までの距離
駅までの距離は、通勤や通学、外出における利便性に大きく関わってきます。
概ね駅までの距離が徒歩7、8分以内だと入居率が高くなる傾向にあります。逆に10分を超えてくると入居率が落ちてくる傾向にあるので、参考にしください。
駅に近ければ近いほど入居率が高くなります。ただし、駅に近くなるほど物件の価格も上がってくるので、条件を調整する必要があります。
物件の向き
家探しをする際、一般的には日当たりの良い南向きが好まれます。物件の向きと入居率の関係は下記の通りとなります。
南>南東・南西>東・西>北東・北西>北
ただし、単身者などは日が当たる時間はあまり家にいない等の理由で向きをあまり気にしない人も割といます。なので、北向きだから入居者が入らなくて困るとも言い切れません。
水回り
水回りに関しては、入居率に大きく影響してくる条件です。この条件も、想定する入居者の層などと照らし合わせて決めていきましょう。
- バストイレ別か
- 独立洗面台の有無
水回りに関しては、女性が特に気にするポイントとなるので、物件購入の際には条件に入れることをおすすめします。
防犯
防犯の観点では、階数やオートロックの有無がポイントになってきます。少し古いマンションやアパートはオートロックがないことも多いので、条件に入れておく方が無難です。
- 2階以上かどうか(侵入されにくいため)
- オートロックの有無
防犯面は、特に単身者の女性が家探しの際に気にするので、単身者をターゲットにしたい場合は気をつけましょう。
収納
収納は広ければ広いほど、物件の入居率が上がる傾向にあります。
比較的狭いワンルームマンションなどは、収納が一切ない物件も散見されます。条件に入れておいて、物件探しの際にチェックするのがよいでしょう。
まとめ
ここまで、不動産に関する希望条件の決定に関して説明してきました。それでは、最後に要点の振り返りをしておきましょう。
★押さえておくべきポイント★
- 気にするべき条件は、エリア/築年数/間取り/駅までの距離/物件の向き/水回り/防犯/収納の8つ
- 計画と照らし合わせながら希望条件を決める
別記事で不動産購入の残りステップについても解説しているので、そちらも合わせて参考にしてください。