アットホームというと、賃貸不動産を探す際に利用するイメージが強いと思いますが、不動産投資に適した収益物件を探す際にも利用することができます。
今回は、収益物件を探す際にアットホームを利用するのは、良い手段といえるのか?他の検索サイトや手法と比較するとどうなの?といった疑問を解消すべく、収益物件探しにおけるアットホームの使い勝手について解説していきます。
アットホーム(athome)とは?
アットホーム(athome)とは、東京都大田区に本社をおくアットホーム株式会社が運営する不動産情報サイトです。
賃貸物件や売買物件について、住宅のみならず倉庫やオフィスまで豊富なラインナップの情報を展開してくれています。収益物件についてもしっかりとカテゴライズされており、利回りなどの項目で絞り込み検索をかけることも可能になっています。
また、物件についての情報のみならず、様々な特集記事やマニュアル情報、コラムなども豊富に取り揃えています。
例えば、不動産投資に関係する内容であれば、「不動産投資Q&A」というコラムにて一問一答形式でよくある質問への解説がされていたり、オーナーチェンジ物件の特集が組まれていたりしています。
アットホームで投資に適した収益物件は見つかるの?
不動産投資において収益物件を探す際、大まかにわけると下記の2つの手法があります。
- 不動産情報サイトや不動産会社のサイトに掲載されている物件から探す
- 不動産会社に依頼して希望に合う物件を探してもらう
アットホームにも多くの収益物件が掲載されており、2020年4月時点で全国22,000件の不動産会社の物件情報が集まっているという状況になっています。
東京の23区だけに絞ってみても、24,000件以上の物件が掲載されており、情報のボリュームという観点では申し分ないということができるでしょう。
アットホームで見つかる収益物件
ここでアットホームには、どのような収益物件の情報が掲載されているのか確認してみましょう。例えば、下記のような条件で絞り込みをかけてみます。
- エリア:新宿
- 価格:2000万円未満
- 面積:20平米以上
- 構造:RC造
- 駅からの距離:10分以内
- 築年数:35年以内(新耐震対応)
すると、24件の物件情報が見つかりました。中には、こちらの記事で注目と書いていた中井付近の物件も掲載があるようでした。
このように、外したくない条件で絞り込みをかければ簡単に物件を探すことができ、運が良ければ掘り出し物も見つかるかもしれません。
また、これは他の不動産情報サイトにも言えることではありますが、自動的に物件を抽出してくれるので、更新された情報も気軽にいつでも確認することができるといった点は非常に便利です。
他の不動産情報サイトと比較したらどうなの?
不動産投資に向いている収益物件を探す際に、アットホームは他の不動産情報サイトと比較して優れていると言えるのでしょうか?
身近なところでいうと、ホームズ(HOME’S)やスーモ(SUUMO)などの不動産情報サイトが思い浮かびますね。
では、いくつかの条件で比較してみたいと思います。
- 価格:2000万円未満
- 駅からの距離:10分以内
- 築年数:30年以内
上記の条件で新宿区、杉並区、世田谷区を検索してみました。その結果、アットホームはどの区においても他2サイトと比較すると多くの物件数が見つかる結果となりました。
新宿区
・アットホーム:13件
・ホームズ:8件
・スーモ:3件
杉並区
・アットホーム:16件
・ホームズ:7件
・スーモ:7件
世田谷区
・アットホーム:10件
・ホームズ:10件
・スーモ:4件
個人的にも、普段何気なく投資に適した物件の情報を検索すると、不動産情報サイトの中ではアットホームが最も件数のヒット数が多いと感じます。
この理由は、アットホームのサイトにも記載されている「掲載されている不動産店舗数NO.1」というポイントにあります。
このような不動産情報サイトに掲載される物件情報は、不動産店舗が取り扱っている物件データを取り込んで掲載します。
よって、掲載店舗数がそのまま掲載物件数の多さにつながるというような構図になっています。
アットホームは収益物件を探す際の最良な方法ではない!?
ここまで、アットホームがここまで不動産情報サイトの中で優秀だと説明してきました。
しかしながら、不動産投資の収益物件探しにおいて、アットホームをはじめとする不動産情報サイトでの検索はベストな手段とは言えません。
ここからは、その理由について解説していきます。
優良な収益物件は不動産情報サイトに掲載されない
優良な収益物件が不動産情報サイトに掲載される可能性はあまり高くありません。その理由は、収益物件の流通の仕組みにあります。
収益物件の流通は下記のようになっています。
売り手が売買の申し込みを行う
↓
不動産会社が処理をする
↓
不動産会社が抱える顧客へ紹介
不動産業界に閉じられた物件流通データベースへの登録
↓
不動産情報サイト(アットホームなど)に掲載
不動産投資における収益物件として魅力的な物件は、不動産会社の顧客に紹介された時点で申し込みが入ることがほとんどです。
つまり、良い収益物件は不動産情報サイトに掲載される前に売れてしまっているのです。以上より、アットホームなどの不動産情報サイトには下記が言えます。
- 全国の様々な不動産会社が取り扱っている物件情報をまとめて閲覧できるというメリットがある
- 良い物件は掲載前になくなってしまうというデメリットもある
いち早く収益物件の情報を掴む方法は?
それでは、不動産投資を行うにあたって、いち早く魅力的な収益物件の情報をゲットにはどうすれば良いのでしょうか?
上記にも記載した通り、各不動産会社は数こそ少ないものの、鮮度の高い情報を日々手にしています。それらの情報をいち早く手に入れるには、不動産会社とパイプを使っておくことが重要になります。
不動産会社とのパイプを作るというと、ハードルが高いように聞こえるかもしれませんが、そう難しくはありません。具体的には、下記を行うことで不動産会社との繋がりができ、より詳細なやりとりを日々行うだけで良いからです。
- 不動産会社の主催するセミナーに参加する
- 不動産会社と面談を行う
不動産会社では日々、面談やセミナーを受け付けています。そこで担当者との繋がりを作っておき、自分が探している収益物件の条件を伝えておくことで、条件にあった鮮度の高い情報を担当者経由で得ることが可能となります。
もちろん、担当者は顧客を多く抱えていうので、毎日のように情報をもらうことは難しいかもしれません。しかし、密に連絡を取り合って興味があることをアピールできれば、優先的に良い物件の情報を流してもらえることも可能となります。
私にも、面談などで知り合った仲の良い不動産会社の担当者が数人おり、自分が物件を探している時には良い情報をいち早く教えてもらうことができています。
まとめ
ここまで、アットホームが投資向きの収益物件を探すのに適しているかという疑問に答えるべく、解説を行ってきました。
アットホームには、多くの物件情報が掲載されているので、不動産情報サイトの中では優秀だと言えます。
日々、サイトの閲覧を習慣として、物件情報をたくさん目にすることでどんな物件が早くなくなり、どんな物件が売れ残るのかといった知識を身につけるのには非常に役に立ちます。
しかし、情報の鮮度という点ではどうしても不動産会社には勝てないので、ある程度知識をつけて良い物件の情報を早く手にしたいとなれば、不動産会社に相談するのが良いでしょう。
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