副業を行うことが世の中のスタンダードとなりつつあり、大企業を中心に会社として副業を認める企業も相次いでいます。
また、一口に副業といっても、様々な種類の副業が存在しています。しかし、残念ながらその多くが労力に見合った収入を得られないとものとなっています。
本記事では、収入を安定して得ることができる副業の一つである不動産鑑定士について紹介するとともに、不動産鑑定士の魅力や不動産鑑定士になるためには何をすれば良いかということを解説していきます。
不動産鑑定士とは?
不動産鑑定士には大きく分けて2つのタイプの業務が存在します。
- 国や自治体が行う地価公示や調査、相続税ならびに固定資産税を評価する業務
- 一般の人や法人が不動産を売買したり、賃貸に出す際に客観的に見てその不動産にどれほどの価値があるのかをアドバイスする業務
前者は、不動産鑑定事務所などの専門的な会社に所属している不動産鑑定士が行うことがほとんどです。一方、副業としては、後者の業務がメインとなります。
具体的には、ランサーズやクラウドワークスのようなクラウドソーシングサイトなどで仕事を探すという方法が最も手取り早いです。不動産や士業に特化したクラウドソーシングサイトやもあり、そのようなサイトでは簡単に仕事が見つかる傾向にあります。
運が良ければ、不動産会社などがフルタイムではない不動産鑑定士の求人や、在宅で行えるような求人を募集していることもあります。
副業としての不動産鑑定士の魅力は?
副業としての不動産鑑定士の魅力はなんといっても「収入の安定」です。
副業は本業の合間に行う人も多いため、費やす時間が限られており、本業が忙しい時には副業に割く時間も少なくなってしまいがちとなります。
また、副業は時間当たりに得られる収入が小さいものが多く、効率よく収入を得られる類の副業は大変競争率が高くなってしまうため、副業で安定した収入を得るのは至難の技です。
しかし、副業として不動産鑑定士をしている人口はかなり小さく、競争率がかなり低いと状態にあります。さらに、案件一つあたりの単価が非常に高く、10分あたり1,000円などという案件をクラウドソーシングサイトで見かけることもあります。これは、通常の副業では考えられない単価です。
不動産鑑定士は、需要に対して供給が追いついていないことから、非常に効率よく収入を得られる副業となっているのです。
副業としての不動産鑑定士の収入は?
気になる不動産鑑定士の収入ですが、副業で行う場合には1時間あたり2000円〜4000円程度が一般的な収入となります。
もちろん駆け出しの頃はスキルや経験も少ないため、単価も小さくなる傾向となるようですが、経験を積んで複雑な業務を受けられるようになると時給に換算すると5000円や6000円といった案件を請け負うことも可能となります。
また、安定して仕事を発注してくれるクライアントを数多く抱えるようになると、フリーランスとして不動産鑑定士の仕事を本業とすることもできます。
会社勤めも含めた不動産鑑定士の年収は700〜800万円程度が平均となるため、ある程度人気のフリーランスともなると、年収数千万円も夢ではありません。
不動産鑑定士になるには?
ここまで不動産鑑定士の良い側面ばかり書いてきましたが、不動産鑑定士になるには覚悟しておかなければならないことがあります。それは、国家資格を取得する必要があるということです。
不動産鑑定士の資格は合格率が2割を切る試験をくぐり抜ける必要があり、一定の勉強が必要となります。この関門があるがために、副業として不動産鑑定士を行なっている人は非常に少なくなっています。
しかし、逆に不動産鑑定士を副業にする人が少ないからこそ一度副業としてしまえば、ずっと安定した副収入を得られるようになるのです。
不動産鑑定士の資格試験は、短答式と論文式の2段階に分かれており、短答式に合格した人が論文試験に進むことができるような仕組みとなっています。
TACのような資格取得のための学校などでも専門の講座が実施されており、独学で資格取得を目指すのが難しい方はこのような講座を利用することも検討してみるとよいでしょう。
最後に
私の知人にもフリーの不動産鑑定士がいますが、一般的な会社員とは比較にならないほどの収入を得て、年に数ヶ月は海外で過ごすという悠々自適な生活をしています。
ハードルこそ高いですが、一度なってしまえば大変重宝されて、安定した収入を簡単に手にすることができる不動産鑑定士は大変魅力的な副業の一つと言えるでしょう。
ぜひ、日々の生活を豊かにし、余裕のある暮らしを送るために不動産鑑定士を副業とすることを選択肢の一つとして考えてみてはいかがでしょうか。
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