マンションを購入したほぼずべての人は、万一の場合に備えて火災保険へ加入するでしょう。しかし、マンション購入には様々な諸経費がかかるため、なんとか安く抑えたいものです。
この記事では、火災保険料の相場と保険料を安く抑えるための3つのコツについて解説していきます。
火災保険の相場
火災保険なんて滅多に入るものではないので、相場なんて普段から把握している人なんて中々いないと思います。不動産会社などに勧められた火災保険が、相場よりもだいぶ割高だった・・なんて話もよくあります。
では、火災保険の相場はどのようになっているのでしょうか?
結論から言うと、保険料は複数の要素から決まるので、一概にこれが相場ですということはできません。しかし、保険料が何から決まっているのかを知っておくことで保険料をグッと安くすることができます。
保険料を決める要素は下記の4つです。
- 物件のリスク
- 補償額をどうするか
- 契約期間
- 補償対象とする範囲
物件のリスク
補償対象となる事象(火災など)が起きる可能性が大きいほど、保険会社が補償をしなければならない確率は高くなるので、保険金も高くなります。
ここでいう物件のリスクとは、下記のような要素を指します。
- 建物の構造(鉄筋コンクリート造か鉄骨造かなど)
- 建物の築年数(築年数によっては最新の法律を満たしていない可能性があるため)
- 物件の用途(不特定多数の人が出入りする店舗などでは事故が起きるリスクが大きくなるため)
補償額をどうするか
実際に火災が起きた場合等の補償額をいくらにしたいかでも保険料は変わってきます。
もちろん、補償額の上限を高くすればするほど保険会社も支払う金額が大きくなる可能性が高くなるので、保険料は高くなります。
契約期間
火災保険の契約期間は、保険会社によって用意されているプランによっても異なりますが、1年・5年・10年のプランが用意されていることが多いです。そして、基本的に契約期間が長いほど保険料は割安になります。
下記のように、契約期間が1年と10年では保険料が2割程度変わってきます。
- 5年契約:1年契約よりも15%割安となる
- 10年契約:1年契約よりも18%割安となる
また、保険料の支払いについても、分割払いと一括払いが選択できることが多いですが、一括払いの方が割安となることが多いです。
補償対象とする範囲
補償の対象となる範囲によっても保険料が変わってきます。
火災保険では、プランとオプションによって補償の範囲を変えることが可能です。オプションを盛々にすることで、基本のプラン料金の倍近い保険料となることもあります。
補償範囲の選択肢例
- 火災:失火やもらい火などの被害
- 水災:洪水や川の氾濫などの被害
- 風災:暴風や突風による被害
- 雪災:豪雪などによる被害
- 雹災:雹(ひょう)による被害
- 落雷:雷による被害
- 破裂や爆発:ガス漏れ等による爆発などによる被害
- 水漏れ:上階の排水設備の破損などによる被害
- 盗難:泥棒による盗難などの被害
- 暴動:労働争議やデモなどに巻き込まれたことによる被害
また、火災保険とセットで地震保険にも加入できることが多いので、こちらも万一の場合に備えて加入するか検討が必要となり
火災保険料を安く抑える3つのコツ
ここまで、保険料が何によって決まるかを説明してきました。ここからは、火災保険料を安く抑える3つのコツについて解説していきます。
各保険会社を比較する
火災保険の保険料は、保険会社によって大きく異なります。正直、ここが最も保険料を安く抑えるポイントとなります。会社によっては、2〜3倍程度は平気で変わってくるからです。
私の場合、1つ目の物件(築25年のワンルームマンション)は仲介してくれた不動産会社の紹介してくれた保険会社で契約を行いました。この時の保険料は、5年契約で2.5万円程度でした。
2つ目の物件(築30年のワンルームマンション)は、自分で一括見積もりサイトを利用して1つ目の物件と同様の内容でより安く抑えられる保険会社を選びました。もちろん、口コミも確認しながらでしたが、かなり満足できる契約内容で保険料も10年契約で1.5万円になりました。
結果的に2つ目の物件の保険料は1年あたり1500円なので、1つ目の物件の半額以下となっていることがわかります。
この事実からもわかるように、保険会社ごとで全く保険料が変わってきます。ちなみに、一括見積もりサイトにも様々なサイトがありますが、いくつかオススメのサイトをご紹介します。
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長期契約を結ぶ
長期契約を結ぶことで15〜20%程度の保険料を抑えることができます。すぐに物件を売り払う予定がないのであれば、最低でも5年契約以上としておくことをおすすめします。
必要な保証内容だけを選ぶ
先ほども補償の対象となる範囲について解説しましたが、範囲を広くすればするだけ保険料が高くなります。なので、本当に必要な範囲だけに絞った内容の契約を結びましょう。
例えば、水害や雪害に遭う可能性が低い場所にある物件で水災や雪災のオプションをつける必要はありません。また、物件のオーナーとして他の人に物件を貸し出す場合、家財保険は必要ありません。
私の場合、家財保険なしで、オプションも1つしかつけなかったので、ほとんど基本料金がトータルの保険料となりました。
まとめ
ここまで火災保険の相場と保険料を抑えるための選び方について解説してきました。では、最後に振り返りをしておきましょう。
★押さえておくべきポイント★
- 火災保険料を左右する要素
- 物件のリスク
- 補償額をどうするか
- 契約期間
- 補償対象とする範囲
- 火災保険料を安く抑えるコツ
- 各保険会社を比較する
- 長期契約を結んで割引を適用させる
- 必要な保証内容を厳選する