PCやスマートフォンを1人1台以上持っている超情報化社会に突入した現代において、ITに関する知識はあらゆる仕事において必要とされます。
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そうした中で、ITパスポートはITに関する基本的な知識を保持していることを証明できる国家資格として注目を集めています。
しかし、パソコンを使いこなせない自分にIT系の資格は難しいのではないか?社会人でまとまった勉強時間を確保できないが合格できるのか?といった悩みや疑問を抱える人も少なくありません。
今回は、そんな疑問や不安を抱えている人に向けて、ITパスポートの資格を取得するための勉強時間や、勉強の効率をアップすることで資格取得を最短で実現する方法について解説していきます。
ITパスポートの試験内容とは?
ITパスポートは、大きく分けて3つの分野から100問の選択式問題が出題されます。
分野 | 内容 |
ストラテジ系(35%) | 経営戦略やマーケティングに関する問題 |
マネジメント系(20%) | プロジェクトマネジメントに関する問題 |
テクノロジ系(45%) | 情報処理の基礎知識に関する問題 |
ITパスポートと言われるだけあって、システムや通信などの情報処理に関する問題も数多く出題されます。
一方で、プロジェクトマネジメントやマーケティングなどに関する問題も非常に多く、割合で見ると全体の50%以上を占めています。
つまり、ITパスポートは非常に幅広い知識を問われる試験であると言えます。
ITパスポート取得へのおすすめ勉強法
先述したように、ITパスポートの試験範囲は非常に幅広いため、短期で合格するためには工夫が必要となります。
そこで、効率よく資格取得を目指すのであれば、下記の勉強法がおすすめです。
- 試験範囲で自分が苦手分野と得意分野を知る
- 得意分野を早めに固める
- 苦手分野の知識を短期で詰め込む
得意分野と苦手分野の勉強を同時平行で進めるのは、集中力が途切れてしまうため非常に効率が悪いやり方と言えます。
資格試験は満点を取ることを求められないので、苦手分野を潰し切る必要はありません。
得意分野での取りこぼしをいかに無くし、苦手な分野でどのくらい稼げるかという考え方をしましょう。
苦手分野を短期間に集中的に勉強し、いかに知識を詰め込むかがこの勉強法のポイントになります。
ITパスポートに合格するために必要な勉強時間とは?
ITパスポートに合格するために必要な勉強時間は、ITに関する知識をもっているかどうかで大きく異なってきます。
では、IT知識の有無で必要な勉強時間は、どれくらい異なってくるのか詳しく見ていきましょう。
ITに関する知識がない初心者の勉強時間はどのくらい?
「ITに関する知識がない初心者」に当てはまるのは、下記のような人です。
- 学生時代から文系で、現在もITとは直接関わりのない仕事を行なっている
- PCには普段からほとんど触れない
- スマートフォンは利用しているものの、SNSやゲームのみの利用である
このように普段からあまりITに触れる機会のない人が、ITパスポートに合格するためには、約180時間の勉強時間が必要だとされています。
例えば、1日2時間の勉強時間を確保できる場合には、資格取得までに約3ヶ月程度かかる計算になります。
ITに関する知識がない人におすすめの勉強方法とは?
ITに関する知識がない人がITパスポートの合格を目指すには、まず基礎知識を定着させることが必要です。
よく過去問や問題集だけで合格を目指す人がいますが、知識がない中で問題だけを解く勉強法では知識の定着に時間がかかり、合格点になかなか近づくことができません。
ITに関する知識のない人が効率よく勉強するためには、1冊で良いのでITパスポート向けの参考書を使って基礎知識を身につけることをおすすめします。
また、学習を進めていく中で、普段聞き慣れない単語や用語が多く出てくるかと思いますが、都度調べて自分専用の単語帳を作ると、あとで苦手なところを重点的に勉強するのに役立ちます。
試験が近くなってきたら、最後の追い込みとして、過去問等を使った実戦形式の練習を繰り返し行うことでグッと合格に近づくはずです。
ITに関する知識がある人の勉強時間はどのくらい?
「ITに関する知識がある人」に当てはまるのは、下記のような人です。
- IT関連の仕事をしている、または過去に就いていた
- 情報系の学校や学部に通っている、または通っていた
- 普段からPCに触れる機会が多く、様々な機能を使っている
このようにITに関するの基礎知識がある人は、約100時間の勉強時間でITパスポートの取得が可能と言われています。
例えば、1日2時間の勉強時間を確保できる場合には、約1.5か月程度での資格取得が可能です。
こうした人は、ITに関する知識がない人と比較すると、基礎知識があるため必要な勉強時間は短くはなりますが、ITパスポートの試験には、プロジェクトマネジメントやマーケティングに関する問題も出題されるため、一定の勉強をしなければなりません。
プロジェクトマネジメントやマーケティングに関する知識は、触れる機会が少ないと最初は難しく感じるかもしれませんが、今後の仕事で役立つことも多いので、ここでしっかりと身に付けることをおすすめします。
ITに関する知識がある人におすすめの勉強方法とは?
ITに関する知識がない人におすすめの勉強方法は、一度ITパスポートの過去問を解くことで苦手分野にあたりをつけて、その分野を参考書等で集中的に補強するというやり方です。
過去問を一度解くことで、合格点までの乖離とどれほどの点数を今後の勉強で積み増す必要があるのかがわかります。
早めに合格までの道のりを掴むことで、20〜30時間程度の勉強でITパスポートの取得を成し遂げる人もいます。
まとめ
ここまでITパスポートに合格するために、必要な勉強時間を中心に解説してきました。
ITパスポートの取得に必要な勉強時間は、ITに関する知識量によって異なりますが、いずれにしても多少の勉強を行うことは必須となります。
まとまった時間を確保できないという人は、本記事で紹介したような効率重視の勉強方法を実践することで、より少ない時間での合格を目指しましょう。
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